女性向け風俗コラム

2020/1/16互いに卒業?…飛鳥

「そっかーよかったね」

ある土曜日の昼下がり、私はラブホテルで飛鳥と入浴していた。
肇にお茶に誘われてから2ヶ月が過ぎ、彼に結婚前提の交際を申し込まれたのだ。
すぐに返事をしなくて良いと言われていたので、私はまだ返事をしていなかった
「うん、来月彼が関西に異動するの。そこで3ヶ月働いてそのあと海外にいくんだ、そんでついてきて欲しいって。肇さんはかなりの高収入になるし専業主婦になって良いって」
海外暮らし、専業主婦、私が憧れていた結婚生活そのものであった。
「幸せになれると良いね」
「そうだね」
前向きに結婚を考えた
「お金ある人ならきっと良い結婚式できるよ、美咲はスタイル良いしドレス似合いそう」
「そうかな?」
幼い頃に見た、父の妹の花嫁姿に憧れていた。私もやっとそうなることができるのだ。
「でも、パッドたくさん入れなきゃね」
「ぐっ…」
私は湯船の中で彼のモノを強めに握った
「あー!ごめんごめん!」
相変わらずの容赦ない毒舌。

私の花嫁姿…飛鳥君に見て欲しいな…

「実はさ美咲」
「ん?」
「俺、あと3ヶ月で辞めようと思うんだ」
「え?」
振り返ってしまった
「前から考えてたんだよね」
「そうなんだ…」
急に寂しくなった
「出るよ」
「うん」
飛鳥が先に湯船から出た、私はそのまま湯の中に座っていた

なぜだか硬直してしまった

「美咲も結婚するんだし、女風卒業するのにちょうど良いかもね」
「…うん、そうだね」

結婚を機に、理想的な女性用風俗の卒業の仕方である、それなのに

どうしてこんなに寂しいんだろう。

飛鳥が先にバスルームから出てベッドの準備を始めた。 それを見た私は普段通り私は体を拭いてガウンを着てベッドへ向かった。

飛鳥君ともお別れか…でも、もともと結婚というか相手ができるまでのつもりだったしこれで良いんだなきっと。

後数ヶ月で29歳になる私に選択肢は少ない。

ベッドに添い寝をした状態で私は飛鳥に言った
「飛鳥君、実はおばあちゃんが病気で…もう先が長くなさそうなの」
「そうなんだ」
彼はそっと私の方に腕をまわした
「おばあちゃん、ずっと前から私の結婚式に出たいって言ってたし。ちょうど良かったんだよね」
「そうだね」

正直、肇と会うより飛鳥君に会いたいと思うほど彼のことを好きとはおもっては居ないが
結婚と恋愛は別、これがきっとそうなのであろう。

すると彼は私を抱き寄せて耳元で言った
「さぁ、今日はどうしたい?」
「そうだね…」
少し考えた後に、その日の性感で夫婦生活におけるポイント等を教わってみることにした
「どうやって伝えたら良い?」
「んーとそうだねまず彼に」

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海野夏菜

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