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2020/2/10薄桃色の花…飛鳥

「肇さんのこと全く好きじゃないの…でも…」

その日私は仕事帰りにラブホテルで飛鳥と会っていた、しかし今日は話すことがメインである。結婚を前提の交際を申し込まれ、その話を受け入れれば結婚への道が開けるという状況で悩んでいた。
来年29歳になる私、先の短い祖母に結婚式に出てもらいたい。
そのような現実が重なり、好きではないけれど結婚するべきであるのか悩んでしまっていた
「好きじゃない人と結婚か…」
飛鳥はソファーにこしかけ、ペットボトルのお茶を飲みながら私の話を聞いていた
「結婚したいし、後遺症の不妊もあるから早く不妊治療したいの」
結婚を焦る理由、子供を完全にあきらめることができないということもある。不妊治療となると一気に年齢が気にかかる。
私では結論を出すことができない、悩んだ末の飛鳥への相談であった。
「美咲の家のそばに鵜川クリニックってあるじゃん?あの小児科」
「うん」
飛鳥は私より地元の河原町にに詳しく、自宅出張で呼んだことはないのだが彼は私の家の場所を知っていた
「俺実はよくそこでお世話になってたんだけど、そこの駐車場のフェンスにたくさん花が咲いてるよね。わかる?」
「あー…」
薄桃色の昼に咲く花
「その花の名前のドラマあるじゃん?」
そのドラマは、昼間に夫以外の男性の前で女として咲く既婚女性の物語。
「女風やっててわかったけど、あれドラマだけじゃないんだよね。俺のお客さんにたくさんいるんだよそういう女性が」
話には聞いたことがあった
「女性って特に外見じゃわかんないし、こんな普通の女性が?って何度も思った。不倫なんか当たり前なんだなって」
不倫なんか…当たり前?
「美咲さ、その人と結婚して満たされる?相手のこと全く好きじゃないんでしょ?しかも嫁ぐの海外だよ?親も友達もいなけりゃおまけに女風も通えないよ?」
現実が見えてきた
「美咲、その人と幸せになれる?」
その肇さんと幸せに…
「彼が海外でもずっと愛してくれるなら良いけど、レスにでもなったら耐えられる?」
想像するだけで不幸になる
「子供がいればまだ母親としての幸せがある、俺のお客さんでも子供を誰よりも愛しているし父親としては旦那さんは良い人だからって離婚は全く考えてない人も居る。でもいなかったらそれもないよ?好きじゃない男と二人きりで見知らぬ遠くの地に行って幸せがある?」
子供ができにくい身体の私に、母としての幸せを安易に考えることはできない。
「でもどうすればいいのかわからないよ…」
泣き出しそうなほどに私は震えた、ソファーに腰掛けていた飛鳥がベッドに座る私の横に座っていった
「なら、相手に女風のこと話しちゃいなよ」
「え?」
衝撃の回答であった
「美咲の真の姿を知ってそれでもいいってくらい愛してくれる人ならきっと幸せなんじゃない?」
少し驚いた、しかし納得のいく答えである
「美咲がセックスレスで辛い思いをする前に、美咲はたくさん旦那さんとセックスしたいんでしょ?」
「うん…」
毎晩抱かれたいというのが私の理想である
「挿入はないとはいえ、大金払ってでも自分はそういうことがしたいんだって。彼に女風なんか必要ないってくらい全力で愛してもらわないといけないじゃん?」
飛鳥の言ってることは一利どころか何利もあった。
「でも…あの魔法使いじゃ技もなさそうで怖いの…」
彼から漂う童貞の雰囲気に不安を感じていた
「何も知らない魔法使いの方が都合いいよ、カップルコースで彼に勉強してもらおう」
カップルコースとは夫婦やカップルがセラピストを呼んでセラピストが女性に性感マッサージをするコースであり、技を習いたい人や寝取られ願望のある男性が利用することが多いコース
「飛鳥君…カップルコースやってくれるの?」
「いいよ?」
この時、決意と同時に私の中で、別の感情が沸いていることに互いに気が付くことはなかった

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海野夏菜
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