女性向け風俗コラム

2020/4/24私でもできる?…七瀬

「美咲さん、モニターとかやってみません?」

いつも利用している女性向け風俗店に電話をかけていたら話を切り出された。
「え?あの新人の?」
「そうです、どうですか?」
デビュー前のセラピストの施術を受けて採点する。ラブホテル代だけで施術が受けられるのはお得である。
「やってみます!」
「わかりました、じゃあ事前に面談しようと思うのですが」

数日後、私はとある駅の家電量販店の前で飛鳥の店の店長を待っていた。しかし待ち合わせ時間を過ぎても誰も来ない

飛鳥君が言うにはボスは少し怖い中年男性…

周りを見渡していたらふと視界に見覚えのある顔が入った

「美咲ちゃん久しぶり」
「え!?」

蒼司が迎えに来たのである。
「美咲さんどうも」
「あー!初めまして」
派手な格好をした中年男性、顔は整っている
「じゃあ行きましょうか」

3人で喫茶店へ入り飲み物をオーダーした後に話し始めた、モニターの説明等を受ける。
「美咲さん、うちの店ってどうですか?」
「良いと思いますよ、他と比べても」
「そうですかねぇ」
経営者として真剣な姿勢が垣間見える会話もしていると
「すいません遅くなりました」
「お、来た来た」
「やっほ」
色白で細身の男性が現れたかなり顔が整っていて20代前半に見える

「じゃあ七瀬(ななせ)、美咲さんにお願いすることになってるから」

七瀬君か…新人さんって初めてだから怖いけどかっこいい

「よろしくお願いします。」
「こちらこそ」
手を取ってラブホテルへ歩くことにした
「いってらっしゃい」
「はい、蒼ちゃんまたねー」
「じゃあね」
店長と蒼司に見送られてラブホテルへ歩く。
お客さんをホテルへ誘導する、その段階から試験は始まっているのだ。

誘導はOKかな…

近くのラブホテルにチェックインし入室する。

コートをハンガーにかけてもらいながら
「緊張してます?」
「してないよ」
「よかった、美咲さんスタイルいいですね」
「ありがとう」
コンプレックスでもある細身高身長、しかし
「モデルさんみたい」
「そんなことないよ、でかい貧乳だし」

普段は嫌いなフリをしているし、言えないけれど
本当は、この身体が好き。だって、綺麗だもん。

「じゃあ、カウンセリングしましょうか」
「うん」
モニターは90分、なのであまりゆっくり過ごすことはできない。

カウンセリングから始まり、お風呂の準備を済ませてもらい入浴。
習いたてのアロママッサージ、彼の個性が光る性感マッサージ。

快楽の中でもしっかり記憶する、私はこれが得意なのである

90分の施術を経て、私は最後のシャワーを浴びる

良い人だな、人気出そう。

心の中でそう思いながら身支度を済ませ彼に駅まで送ってもらった

改札前で向かい合う
「今日はありがとうございました」
「うん!がんばってね!」

彼が私をそっと抱き寄せて言った
「美咲さん、すごくかわいかったよ」

…!

「じゃあね」
「あ、うん」

別れ際のこの言葉に戸惑いつつも、うれしさで思わずほほえんでしまう私

改札に入り来た電車に乗り込み、届いていたアンケートを記入する。

えっと…本日担当したセラピストは七瀬君…
思い出しながらしっかりと記入する

アロマオイルを選ぶときは、香りを嗅がせて選ばせてほしい…と

最寄駅につく少し前に記入を終えて送信した
頑張ってね、七瀬君

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海野夏菜

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