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2020/8/21面接…正樹

午後1時52分、とあるマンションのエントランスにたどり着いた俺はインターフォンを鳴らした

「はい」
「すいません、2時から面接の新井です」
「お待ちしてました、入ってください」
電話の相手とは違う男性の声がした


自動ドアが開いたたので中に入り事務所へ向かう

部屋の前にたどり着き再びインターフォンを鳴らすとすぐに背が高くメガネをかけた男性がドアを開けた
「どうもー」
「あ、こんにちは」
「入って」
男性が手招きをする
「失礼します」

玄関に入り靴を揃えて部屋へと入る

「新人君来たよー」
「まだ候補でしょ」
中に入るともう1人体格の良い男性がソファーに座っていたので彼に挨拶する。

「こんにちは」
「どうも」

一瞬こちらを見てすぐに手元のスマートフォンに目を戻した。

無愛想な人なのかな?

「田口(たぐち)さん、面接です」
奥の部屋のドアを開けて眼鏡の男性が中へ話しかけた

「はいよ」
中から声がした、おそらく電話の声の主である。

「今行くから飛鳥(あすか)にお茶出してもらって。」
「あっちゃん」
「…はい」
ソファーに座っていた男性が立ち上がり台所へと向かう

「ここ座って」
「あ、はい」
ソファーの前に置いてあるローテーブルの前に正座する、奥の部屋から派手な外見の中年男性が現れた

怖い…

俺のオーナーの第一印象はそれであった。
一度立ち上がり挨拶をする

「あっと、新井と申します。」
「あーどうもどうも、座ったままで良いよ」
「あっ、じゃあ」
座り直すと
「どうぞ」
体格の良い男性がお茶を出してくれた
「ありがとうございます」

面接なんて何年ぶりだろう、緊張で動転してしまいそうだ。
互いの挨拶を済ませた後に身分証を見せ履歴書のようなものを記入した。 
先ほどの2人はローテーブルの隣のソファーに座って俺を見ていた

記入したものをオーナーに渡し、そこから面接が始まった。

「新井正樹君、29歳ね。本業は営業マン…出勤希望は週末の昼間のみと」
「大丈夫ですかね?」
既に働いているセラピストたちの出勤を見るとほぼ毎日出勤してい
たのである
「大丈夫、まぁ最初から長時間や毎日はきついし仕事入らないから慣れてきたら時間増やしても良いし」
その後、デビューまでの流れを聞く
「研修を受けて、最低3回試験を受ける。3人から合格を貰えばデビューが決まる」
「はぁ…」
思っていたより難しそうだな
「なかなか3回では合格はできないから、最初ダメでも気にしなくて良い。お前なんか酷かったもんなー飛鳥」
「へっ!?」


「あっちゃんやばかったもんね」
オーナーが体格の良い男性に話しかけた

飛鳥さんっていうんだな…源氏名かな?

その後も研修の詳しい内容や給与のことなど話は進んで行き
「って感じなんだけどどう?やってみる?」
正直かなり難しそう、だけど

「やってみます」
「そうこなくっちゃ!」

眼鏡の男性が親指を立てて笑った

「じゃあまずは研修だな、モデルの女性の都合もあるけど。土日なら基本大丈夫なのかな?」
「はい、大丈夫です」
「じゃあさっそく女性にお願いしておくから、もし空いてたら今日か明日でも」
「行けます」
「了解、連絡しておく。」

そう言ってオーナーがスマートフォンとパソコンを操作する
「俺智(さとし)、よろしく」
智が手を出したのでつられて握手をする。
「君も名前決めなきゃだね」
「あ…名前」
「なんか希望ある?」
「特には…」

源氏名も考えなきゃ行けないのか
「あっちゃんなんか良いのない?」
スマートフォンを眺めている飛鳥に智が話しかけたが
「うわーこいつかよ」
飛鳥はゲームに夢中なようだ、智が横から覗き込む
「あっちゃんまたそれやって…あ、それの声優さんの名前で良くない?」
「え?」

声優の名前?

「名前なんだっけ?」
問いかける聡に飛鳥が答える

「藤崎…」

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海野夏菜
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