女性向け風俗コラム

2020/12/2初試験…文香

待ち合わせ時間の3分前、俺は喫茶店の前に立っていた

緊張する…
人と会うのに緊張するなんて何年ぶりだ?営業で散々会ってるじゃないか…昨日だって大手企業の取締役と…

「蒼司…君?」
「はっ?」

声をかけられて振り返ると、20代前半に見える少し身なりの派手で小柄な女性がいた。

「あ、文香(ふみか)さんですか?」
「そうです!」
「すいませんぼーっとしてて」

何という失態
「大丈夫ですよ、行きましょうか」
「よろしくお願いします。」
二人でホテル街へと足を進める
こんなんじゃダメだ…えっと…
「手、繋いでもいいですか?」
「いいですよ♪」
そっと手を繋ぐ

これはとても大事
智さんに言われたんだよな
「男といるところを見られたくない既婚者や彼氏持ちもいるから、一応手を繋ぐかは聞いた方が良いかな」

考えたこともなかった、デリヘルは先入りがほとんどだけど。待ち合わせがあるからこそだな。

一番近くのラブホテルに2人で入り、なれた手つきで文香がフロントで精算をする。
緊張する…やばい…
エレベーターのドアを押さえて誘導し、目的の階を押す。文香も少し表情が固い…もしかして…
ドアが閉じたのと同時にそっと文香の手を握った
「緊張してる?」

うつむく文香が言った
「少し…実は…そんなに経験なくて」
「女性用風俗の?」
「はい」

ドアが開いたのでドアに手を添えて先に文香を廊下へ誘導した
「僕も緊張してるんだ、同じだね」
文香と手を繋ぎ、二人で部屋へ入っていく。


約2時間後

事務所に戻ると智と田口がいた
「おかえり」
「おつかれさまです」
「どうだった?」
「うーん…」

緊張してあまり覚えていないと正直に話した
「まぁ最初はそんなもんだよね、でも大丈夫だよきっと。ほら」
智が立ち上がり俺の前に来てチョコレートを差し出してくれたので受け取る
「ありがとうございます」
そのままローテーブルの横に座り智と雑談をしながら結果を待つことにした
数十分後、パソコンから電子音が流れて田口がパソコン画面を見る
「蒼司、来た」
「え…」
食い入るように何かを読む彼
まさか…採点…

3分にも満たない時間だろうが、とても長く感じた
「ギリギリ…」

険しい顔でこちらを向く
「合格!」
笑顔で告げられた

「おめでとー!」
「あ、あぁ…ありがとう…ございます…」
智に肩を叩かれ、脱力して倒れそうになってしまった
「まぁこのままでも良いんだけど、一応読んで改善点見といて。」
パソコンに表示された採点アンケートを智と一緒に読む
「これとかはどうしたら」
「んとこれはねー」
智のアドバイスを受けながらメモを取る。次も合格したい

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海野夏菜

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