女性向け風俗.comコラム

2021/1/11二度目の試験…ゆきみ

「あのさぁ、それやるならお釣りちゃんと用意しといてくれる?こっちは払う気しかなかったから細かいの持ってないの」

「…すいません」
「カード払いする気で現金がなかったりすると本気で困るから…」
チェックイン後入室して怒られていた。

失敗した、ラブホテル代を女性が払うのは恥ずかしいかと思って自分で一時的に建て替えてしまったのだ。
その上ゆきみさんが細かいお金を持っていなくて困らせてしまった。

そういえば田口さん言ってたな
「次の人、ゆきみさんって言うんだけど。この人めっちゃセラピのことよく見ててアドバイスしてくれるんだよ。厳しいけど、お前もしごかれてこい!」

本当に厳しい…大人しそうな見た目の女性ほど実は気が強いって本当なんだな…

しかし落ち込むわけにはいかない、ここから挽回しなくては。

「全くーちゃんとしてよ」
「頑張ります」

すぐに荷物を置き、二人でベッドに座りなんとかカウンセリングを済ませた

風呂の準備に取りかかるか…ここはタオルはどこに、ここか。ビニールに入ってて良いな。
タオルや歯ブラシの用意をする、ゆきみさんは部屋を物色しているようだ

「なんかドアちゃんと閉まってないんだけどー!」
「あっ!すいません!」
急いでドアを見ると少し開いていた
「途中で誰か入ってきたりしたら怖いからちゃんと閉めてよねー」
「はい」

今日に限ってこんなことをしてしまった…
その後なんとか持ち直して一通りの施術を施したが、
細かいところをたくさん見られて指摘されてしまうことがその後も続いた。

「今日はありがとうございました」
「はいはい」

改札内に入っていく彼女を見送った

最後まで不機嫌そうだった、散々だった…絶対不合格だ…

落ち込みながら事務所へ歩く
流石にまだ結果は来てないだろうけど、田口さんに正直に話そう。なんとかしなくちゃ
重い足取りでドアを開け中へ入る
「戻りました」
そう言って靴を脱いで揃える。
中から物音が少しする、田口さんが何かやっているのだろう
部屋に入りソファーの横に荷物を置いて座ろうとしたそのとき

「蒼司、お前すげーな」
え?

まさか…0点とか?

パソコン画面を眺めながら田口が呟いている

「ゆきみさんこんな良い点つけねーぞ」
「え?」
「ちょっと見て」

手招きをされて画面を見る、もう結果が来ていたのかと驚いたのも束の間
「94点…?」
「すげーじゃん!ゆきみさん飛鳥に30点つけた人だぞ?
そんな人から94点もらうってお前すげーよ!」

「あ、はぁ…」
もはや何が起きているのかもわからなくなっていた
「うん、これなら大丈夫。お前デビューね」
「え?」

そんな…

「試験は3回じゃ?」
「飛び級ってことで」
「ありがとう…ございます…」

思わずお辞儀した

「んじゃさっそく」

田口が店のSNSアカウントを開いて打ち込む

【新人蒼司、デビュー決まりました!】

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海野夏菜
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