写メ日記
最近Xでも度々目にする小説『アルジャーノンに花束を」が無性に気になったので、アマゾンでポチッてみました。
翌日には届くアマゾンの優秀さに感謝して、早速前書きを読み通し、本編に入ったその瞬間。
支離滅裂な文章に稚拙な表現、句読点のない乱雑な構文が紙面に広がっていました。
ページをめくれど尽きることのない、ひらがなだらけの文章。たった一つの文章を読むのにさえ疲れて、諦念の意を決しかけていました。
6時間、この本を読み終えるのにかかった時間。最初の僕が感じた困惑は、最後には一つの線になり、そして壮大な物語になって感動の波へと変わりました。
小説だからこそ出来る、この物語だからこそ表現できる、人間という生き物の機微、風景の仔細な描写、そして圧倒的な没入感。
普段小説は読まない僕ですが、出会えて良かったと思います。
ちなみにこの本のキャッチコピーは『読まないまま終わる人生もあったと思うと怖いってぐらい凄かった。』です。
ぜひ皆さんも読んでみてください!
閑話休題、言葉の表現って本当に面白くて、同じ事象でも、そこにどんな言葉を添えるかで、読み手・聴き手の印象は大きく変わってきますよね。
『ポテトは冷えていた』という簡素な文章よりも、
『数分前までは滔々と溢れる熱気を放っていた黄金色の彼女はその情熱を忘れ、今やトレイに佇む哀れな芋と化していた。』と表現した方が、その情熱的な輝きが冷めていく様を如実じ感じ取ることができると重います。(そして僕のポテト愛も伝わりま...)
僕の日記は他のセラピストさんと比べて、毎回長めだと思います。
数を出して自分を知ってもらうことが大事だとは分かっていながらも、次の更新を楽しみにしてもらえるような日記にしたくて、
密度の高いものにしようとして時間がかかってしまいます。
集客とか予約を取るとか、日記を更新する目的は皆さんそれぞれあると思いますが、
僕は僕なりの文章で、次を楽しみにしてもらえるように書きたいと思います。
地神ハクでした!!