写メ日記
No.107 雨
2024年3月11日 12:05 の投稿
雨の日になると思い出す事があります
もう5年くらい前の秋頃かな
買い物に出かけたついでに郵便局に用事があったので寄りました。
用事を済ませて外に出ると、雨がザーザー
ふと横に視線を向けると5歳くらいの男の子と
お母さんの姿が。
傘を持たず空を見上げてたので、生憎傘を持ち合わせてないのかな…。
と察しました。
僕は天気予報見て、傘一本持ってましたし、ホントちょうどタイミング良く折り畳み傘を買ってたので
「僕、一本余分にあるのでこれ使ってください」
「ええっ?」とお母さん少し驚きの表情でしたが
「寒くなってきましたし、雨で濡れると体も冷えて良くないので…」
「では、お言葉に甘えます…。ホントありがとうございます」
と、そこで終わるかと思ってたんですが
お子さんが
「お兄ちゃん、ありがとう。お礼にこれあげる」
と、お菓子を差し出してきました。
一度は断ったんですが、彼の瞳を見ると…受け取ってました。お母さんも頷いてました。
お菓子を持つと、手の温もりで温かく
ずっと大事に持ってたのかな。
僕も母親と買い物に行った時は、お菓子をおねだりしてたし
子供にとってのお菓子ってご褒美。
ご褒美なのに、御礼として差し出せるこの子の純粋な心にジーンとくるものが。
男の子だから、大きくなったら今度はこの子が誰かを助ける番かな
お母さんを大事にしてね。
将来の彼の大きな背中が目に浮かびました。