写メ日記
お話するのが好きな女性は多いから、女性にウケようとした場合に「聞き上手です」ってアピールするのはセオリーなんだと思う。でもだからこそあえて逆にはっきり言っておくが、僕は自分が聞き上手だとは全く思わない。というより「聞き上手」って何?それって自覚できることなの?と不思議に思っている。
僕はこの仕事をして初めましての方とたくさんお会いしてきたが、会話が続かずに気まずい空気が…ということは無い。…と自分では思っている。ありがたいことに口コミでも話してて楽しかったと書いてもらうことが多いけど、それでも自分が聞き上手だとは思わない。何故なら、「会話が続く理由」が「相手の話すスキル」によるものなのか、「自分の聞くスキル」によるものなのか、そんなもの判断しようがないから。もしかしたら相手の方が、気まずくならないように無理して頑張ってお話してくれてるのかもしれない。それを「自分の聞くスキル」の高さと思い込むのは、烏滸がましくて独りよがりではないだろうか。
僕はお会いした方と楽しくお話させてもらっているが、「この人、話するの上手だな」「この人の話面白いな」「この人と話すの楽しいな」「たくさんお話してくれて嬉しいな」「もっとこの人のこと知りたいな」と思っている。そこに「自分の聞くスキル」の高さを自覚することは無い。「聞き上手」な人は、会話をしている時に「自分がうまく話しを聞き出している」という手応えや「自分は聞き上手だ!」という実感があるものなのだろうか。
そもそも本当に聞き上手な人は、あくまでも自分が会話をリードした上で、相手が気持ち良くお話できるような質問をしたり相槌を打ったりするのだろう。でもそれってもはや、「聞き上手」というよりは「話し上手」ということにならないか?「聞く事」にだけ特化して「上手」というのがよく分からないし、そういうスキルがあったとして果たして「自覚」できるものなのか疑問である。もし仮に「会話の主導権を相手に渡した上で聞き役に徹すること」を「聞き上手」というのであれば、それは「相手の話すスキル」に依存し過ぎだと思うし、「聞き上手」ではなくただの「自分から話すのが苦手な人」ってことになりませんかね?
僕は自分にも他人にも興味が無い生き方をしてきたので、この仕事をする上での裏テーマとして「自分のことをもっとよく知りたい」と思っている。その為に「僕に興味を持ってくれた人」に興味があるから、自分を選んでくれた人とお話するのが本当に楽しい。その人のことをもっと知りたくていっぱい質問しちゃうから結果的に会話が弾むけれど、それは「好奇心」であり「スキル」だとは思わない。つまり。
僕は…聞き上手ではない!