写メ日記
ハイキューを観て、バレーカッコいいじゃん!となり、何も考えずに男子バレー部に入部届を出した僕はちょろい男だよ。
まあでも、きっかけなんて何でもいい!
とにかく頑張ればいいじゃないか!
ということで、僕の高校生活は、バレーボールと性欲と友達と、それからほんのちょっとの勉強とで構成されることになった。
つまり、青春である。
僕が進学した高校はちょっと変わっていて、男女比率が「女7 : 男3」と男子がかなり少ない。
まあ男が少ないからといって、男たちか女子からチヤホヤされることはなく、なんならむしろ迫害されつつあった。(この話はまた今度…)
ということもあり、男子たちは結束力を強めて、非常に高い水準での友情を育むことになったのだ。
そんな高校での男子バレー部。僕と同じ一年生の部員は、プレイヤー4人、女子マネージャー4人、という、もはや男子バレー部なのか女子バレー部なのか分からなくなるような部員比率になった。マンツーマンでサポートしてくれるマネージャーたちには頭が上がらない。
さて、こんな状況で信じられないとは思うが、高校3年の夏に全員が引退するまで、僕たちの間には、部内恋愛というものは一度もなかった。もちろん誰かが密かに片思いをしていたかもしれないけどね…
僕のポジションは「センター」になった。「ミドルブロッカー」ともいって、とにかくブロックを飛びまくるポジションだ。足腰の筋肉が非常に大事になってくる。
体育館を使えない日は階段をひたすら登り降りしたり、腰を落としてカニさん歩きをしながら廊下を何往復もしたりした。こうして自分を追い込んでいくと、人間は口から鼻水を出して、鼻からよだれを出すようになる。それでも死なない。人間は簡単には死なないようにできてるのかな。ということに気付いたのが高2の春。
高校3年生になる頃には、僕の太腿は丸太のようになっていた。
学生時代に一番頑張ったバレーボール。でもどうして頑張れたのか?
難しいことは考えずに、ただただ目の前のことに素直に本気になれる。それが高校生の頃の僕の良さだったんだろうな。
これからもその気持ちは捨てずに生きたいよね。
あーだこーだと出来ない理由を探すんじゃなくて、目の前のことにがむしゃらになれる、17歳のひたむきを忘れずにいたい。