写メ日記
彼を忘れられないあなたへ。独りよがりの愛が終わるまで
スマートフォンの画面を見つめる手が震えています。"もう連絡しない"と決めてから3日が経ちました。でも、まだ心の中で彼との思い出が渦を巻いています。
頭では分かっているのです。この関係を続けることが、誰も幸せにしないということを。それでも、深夜になると無性に寂しくなって、ついLINEを開いてしまう。送信ボタンは押さないものの、過去のやり取りを読み返す自分がいます。
"依存"という言葉は、とても簡単に使われます。でも、その実態は静かで深い闇のようなものです。相手からの連絡がないと不安になり、会えない日が続くと焦りを感じる。そんな状態が当たり前になってしまっていました。
最近気づいたのは、この関係の中で、自分の存在価値がどんどん小さくなっていたということです。彼の予定に合わせて自分の予定を組み、彼の好みに合わせて自分を変えようとしていた。気づけば、"本来の自分"を見失いそうになっていました。
誰かを愛することは、決して間違いではありません。でも、その愛が自分を蝕んでいくのであれば、それは本当の愛とは違うのかもしれません。相手のためと思ってしたことが、実は自分の不安を紛らわすためだったのかもしれません。
別れを決意してから、少しずつですが変化を感じています。朝起きた時の気持ちが軽くなった気がします。仕事にも以前より集中できるようになりました。何より、鏡を見たときの表情が、少しだけ明るくなったように思います。
きっと、これからも何度か後悔するでしょう。でも、その度に思い出そうと思います。この決断は、誰かのためではなく、自分自身のためにしたのだということを。
そして、いつか本当の愛に出会えた時、この経験が大きな意味を持つのだと信じています。