写メ日記
#DJ Now and Zen #17 さびしさ/折坂悠太
2022年3月11日 09:00 の投稿
今日は3月11日。
東日本大震災から11年が経ちました。
私は東京にいたので直接の被災者ではありませんが、311はあまりにも衝撃的な出来事でした。
あの日を境に、私は大きく変わった気がします。
数ヶ月間、意識が開いていくような感覚がありました。
無意識的に信用していた社会という基盤がひび割れ、築き上げていた欠陥だらけの価値観が崩壊していきました。
当時21歳の私は、原発という発電の仕組みについてきちんと勉強したこともなければ、政治にほとんど関心がなく選挙の投票さえ行ったこともないような人間でした。
311がきっかけでようやく気づかされたことはいろいろあります。
ひとつは、日本という国が恐ろしく不条理なシステムの上に成り立っていることであり、それによって構築された現代社会がカオスすぎるということです。
私に必要なことは、自分自身の可能性を信じて力強く生き抜いていく術を身につけることでした。
そして、それは今でも進行しています。
その一方で311から11年を経た今、私が健康で不自由なく幸せに生きていることが奇跡のように思えてなりません。
あれから多くの出会いと別れがあり、たくさんの愛で支えられているという事実があります。
私は今までたくさんの方々から、多くのものを与えられて生きてきました。
これからは、私からさまざまな形で愛を提供する人生を送りたいと強く思います。
宇宙全体に敬意を払い、意識を研ぎ澄ませて、クリエイティブに生きてきたいと思います。