写メ日記
本業は会社員をしています。
業種など具体的なことは公表できません。
また、副業として当店セラピストのほか、出張型の指圧・オイルマッサージを個人で営んでいます。
本業についてお答えできない代わりに、私の過去のアルバイト経歴をご紹介します。
以下は過去に経験したアルバイトの内容/当時の年齢です。
◯ 冷凍肉の見張り/13歳の夏休み
◯ 小学校のプール監視/15歳・16歳の夏休み
◯ 焼き鳥店の調理・接客/15〜20歳
◯ 家庭教師/18〜20歳
◯ オフィスの引越し作業/20歳
◯ 商業施設の内装の補助/21歳
一番長く勤めたのは、学生時代にお世話になった地元の焼き鳥店です。
繁盛店で常に忙しく、いろいろなことをこのお店で学びました。
ここでは鶏を1羽丸ごと仕入れていたので、通算で千羽くらい捌きました。
炭の扱い方やお酒の作り方も勉強させてもらいました。
毎晩様々なお客様が来店し、カウンター越しに大人の会話に参加したり、面倒な酔っ払いを追い出したり、お客様からお酒をいただいたり、楽しい思い出がたくさんあります。
学校での授業の何万倍も勉強になったのではないかと思います。
お世話になった店主ご夫婦、スタッフの方々、お客様には感謝の気持ちでいっぱいです。
20歳のときに上京し会社員になりましたが、最初の頃は友人が一人もいなくて週末は暇だったので、いくつか単発のアルバイトをしていました。
ひとつ印象深い思い出があります。
オフィス移転専門の引越し業者で働いていたときのことです。
その日の現場は汐留で、大きな企業の本社ビルでした。
1つの部署が新規に立ち上がるため、何もない空間に新品のデスクや複写機などをどんどん搬入していく作業です。
季節は5月ごろでしたが、力仕事のため暑くて大量の汗をかいた記憶があります。
当時私は20歳でした。
台車を引いて、広々とした綺麗な廊下を移動していると、反対側からこちらに向かって10人くらいの男女がぞろぞろと歩いてやって来ます。
彼らは若く、卸したての黒いリクルートスーツを着て、背筋を伸ばして歩いています。
全員爽やかで清潔感があり、毛並みが良く見えます。
彼らはインターンの大学生だとすぐにわかりました。
ということは、私と大体同じ年齢です。
一方、台車で機材を運んでいる私は作業用のツナギを着て、頭にタオルを巻き、全身汗だらけです。
一瞬、男子大学生の一人と目が合いました。
「こんにちは!お疲れ様です。」
と爽やかな声をかけられました。
私は突然の挨拶に言葉を返すことができず、無愛想に軽く頭を傾けることしかできませんでした。
彼らとすれ違う瞬間に、次のような感情が沸き起こりました。
「彼らと俺は何もかもが全く違う。そしてきっと、今後さらに別々の方向に人生を歩んで行くことになる。」
彼らと同じ年齢で同じ空間に存在するにも関わらず、境遇の違いの大きさに声を失ってしまいました。
あれから10年以上経ちましたが、あのときの心の動きは今でも鮮明に覚えています。
ちなみに、人生で初めてお給料をいただいたのは、13歳の夏休みに経験した冷凍肉の見張りのお仕事です。
中学校の先輩の父親が経営していた卸業者で、冷凍倉庫内に吊るされた肉の塊が誰かに盗まれないよう、倉庫のシャッターの前でひたすらじっと座っていることを命じられました。
たまにフォークリフトが入るタイミングで、シャッターの開閉ボタンを押すことくらいしか作業がありません。
そこは港に建ち並ぶ倉庫の一角で、僕はパイプ椅子に座り、先輩にもらった煙草を吸いながら海や船をぼんやり眺めていました。
8月の太陽は強烈で、水平線はきらきらと瞬いています。
暑さに我慢できなくなると、冷凍倉庫内に入って涼んでいました。
とても楽なお仕事です。
日給3,000円くらいでしたが、13歳の少年にはとても嬉しかったです。
「一日一枚CDが買える」などお馬鹿なことを考えていました。
以上が私のアルバイト経歴です。
私はたくさんの方々の優しさに支えられて生きているようです。
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