写メ日記
No.72 ペット
2023年4月24日 13:35 の投稿
こんにちは。Unmoment pour toiの高島春樹です。今回のテーマは「ペット」今は一人暮らしで、ペットは飼っていませんが、実家ではラブラドールを飼っています。とっても可愛くて、人懐っこいです。実家に帰った時は、すぐにお散歩に行きます。全く帰ろうとしません。いつも神社に行って、広場に行って、ぐるっと回って帰ってくるのですが、帰ろうとしていることを察すると、一歩も動かなくなります。道路の真ん中で、伏せをして、本当に全く動かなくなります。それを抱っこして帰るのです。ストーブの前で一緒に寝るのも日課です。※暖炉じゃないですよ!安い灯油ストーブですよ!貧乏なので!盲導犬になれなかった犬なんだそうです。それを、引き取らないと殺処分されるという所でした。それを迷わず、引き受けます!と言った父と母を尊敬しています。えぇ・・・ってギョッとした顔で見たのに、なんやかんや可愛がる祖母。全く見向きもしない弟。反応は様々でしたが、大事な家族です。でも、実はこの犬の前に、もう一匹ラブラドールを飼っていたのです。父の友人から譲り受けた子でした。メスのラブラドールで、高齢。性格も穏やかで、ほとんど吠えることもありませんでした。人懐っこくて、歩くのがゆっくりで、お散歩も走るというより、のんびり。切り株の上に座ると、その横にくっついてスヤスヤ眠る。そんな子でした。でも、急に元気がなくなり、ご飯を食べる量も減っていきました。もう、寿命が近づいていました。家族からの問いかけにも、ようやっと頷く感じで、でも、苦しそうな顔は見せませんでした。そんな状態が続き、眠るというよりも、横たわることも多くなっていきました。その頃の僕は、ずっと陸上で忙しく、始発で学校に行き、22時ごろに帰る生活。外で飼っていたこともあり、どうしてもあまり会う機会もありませんでした。そんな時、父親が思い切ってワンちゃんをお風呂に入れました。そして、一晩家の中で過ごさせたのです。お散歩や餌やりなど、大切に接してはいたものの、家の中で犬を飼う習慣がない祖母と祖父は明らかに嫌そうな顔を見せました。ついにみんなとおうちで過ごすことになったワンちゃんは、大喜びです。僕が家に着くと、今までが嘘のように家の中を走り回っていました。家のどこにいても、大きな鳴き声が聞こえてきます。台所でご飯を食べていた時でした。急に鳴き声がしなくなりました。何かあったのかと思い、部屋を見に行くと、祖父の膝の上で、ウトウトしていました。ゆっくり祖父が撫でると、ワンちゃんの目から涙が溢れました。おでこを祖父の腿に擦り付けて、その日はずっと離れようとしませんでした。思えば、ワンちゃんが初めて我が家に来た日。あの頃は、ちょうど祖父が定年後の契約採用を終え、本格的に農作業に勤しみ始めた頃でした。仕事しかしてこなかった祖父は、毎日ワンちゃんとのお散歩の時間を大切にしてました。祖父は、無口な人でした。でも何があっても、ただニコニコしていました。そんな祖父だからこそ、二人で散歩しているのを見ると、可愛がっているというのがよくわかりました。最後に、お礼が言いたかったのかな。祖母号泣。母号泣。父と弟別室にてスマブラで盛り上がる。祖父は、その日も何にも言わずに、ただただ笑って、背中を撫でていました。その1週間後くらいでしょうか。静かにとは言えませんでした。苦しそうに、死んでいきました。頑張ったね。と、声をかけたくなる最期でした。その時も祖父は、何にも言わずに、黙って背中を撫でていました。その様子が、「もうすぐ行くから」と言っているようで、僕はその場にいられませんでした。自分にとってどんなに大切な人でも、ずっと一緒にはいられない。だから大切にするんだね。そんなことを教えてくれました。会いたいなぁ。