写メ日記
こんにちは、ANRIです。
今日は私が好きな芸術家を1人取り上げたいと思います。
今回は取り上げるのは、マルセルデュシャンです。
彼はアート界の革命を起こした男、現代アートの父と呼ばれています。
マルセル・デュシャンとは?
1887年にフランスで生まれたマルセル・デュシャンは、多くの肩書を持つアーティストです。彼は画家、彫刻家、そして何よりもコンセプチュアル・アーティストとして名を馳せました。デュシャンは、アートとは何か、美とは何かという根本的な問題に挑戦し、その答えを模索しました。
「泉」の登場
1917年、デュシャンは「泉」と名付けた作品を発表します。この作品は、実は男性用の便器に署名をしただけのものでした。一見すると、これがアート作品と呼べるのか疑問に思うかもしれません。しかし、この作品が持つ意味と影響は計り知れません。
アートの定義を問う
「泉」は、アートの定義そのものに対する挑戦でした。それまでの美術界では、美しさやモノを作る技術が高く評価されていました。しかし、「泉」はそのような既存の価値観に対して、大きな疑問符を投げかけました。美しいとは正反対にあるトイレ、しかも自分で作ったのではなく、工業製品のトレイに自分のサインをしただけの作品です。デュシャンは、アーティストが何かを「アート」と名付ければ、それがアートになると主張しました。
この作品は、当時のアートコミュニティ内で大きな議論を引き起こしました。一部からは批判もありましたが、多くの人々がこの挑戦に刺激を受け、アートに対する新しい考え方を模索し始めました。そしてこの「泉」こそが現代アートの始まりとされ、目で楽しむ作品ではなく、概念を楽しむというコンセプチュアルアートを生むことになります。
デュシャンの「泉」は、アートとは何か、美しいとは何か、という根本的な問いを投げかけました。
それまでの作品は見て楽しむに終始していましたが、デュシャンは見る人に考えせる余地を与えたのです。
「見て考える」この視点が新しいのです。この作品は、私たちが日常で何気なく見過ごしているものに対して、新しい視点を提供してくれるのです。
「現代アートは意味がわからない」
「泉」以降、アート界には多くのコンセプチュアルアートが登場しました。デュシャンのこの作品は、アートが単なる視覚的な楽しみだけでなく、思考を促すツールであるという考え方を広めました。
これまでの常識を覆す新しい文化はこうした異端の考えが生まれるものだと気づきを与えてくれるアーティストです。
画像は実際に「泉」という作品です。
でも実際、これがアートです、美しいのですと言われてもよくわからないですよね。
なんで?という疑問が湧くと思います、それが彼の目的だったのです。