写メ日記
大嫌いは、いつしか尊敬に
2024年9月10日 21:05 の投稿
僕には年子の兄がいる。幼少期は歳が近いとよくケンカをすると思うが、ケンカを通り越して非常に仲が悪くなり、中学時代から高校時代、兄とまったく会話をしない時期が数年続いた。多分きっかけは些細なこと。ただ幼い自分の中でどうしても許せないことがあって、頑なに兄との接触を拒否していたように記憶している。お互い大学に進学してからはほぼ会うこともなくなった。会っても年に1、2回。その頃から、会った時はなぜかぽつぽつと話すようになり、社会人になってからは何の抵抗もなく話す関係値に。今では、そこに尊敬の念すらある。おそらく、二人とも本質的な部分は変わっていない。大人になって価値観が変わってくるという部分もあるが、一番大きいのは、自分の他者に対する見方が変わったということと、兄の人間性への理解が深まったということ。ネガティブな感情は、時間が経てば忘れていくものだし、その感情もよく考えたら、どうでもいいことが原因だってこともありうる。他人は変えられないし、変える必要もない。それよりも、自分の他人に対する見方だったり、とらわれだったり、接し方だったりを変えてみる方がよっぽど早い。最初から好きより、嫌いから好きになった方が、感情の振れ幅があってその人のことをより好きになるような気がしませんかね?だし、嫌いから好きの方が、何倍も価値があるような気も。だってそれは、自分の見方を変えることができた「成長の証」でもあるから。