写メ日記
消え去るからこそ美しい
2024年10月15日 20:05 の投稿
都内某所。歴史的な佇まいを感じさせる石畳の道を歩いていると、無数の何かが飛んでいる。シャボン玉だった。小さな子供が一生懸命に飛ばしていた。無数に飛んでは消え、また新たなシャボン玉が辺りに広がる。消えるとわかっていてもまた新しいものを創造する、そこに子供の一種の純粋さと美しさを感じる。秋に咲く花、秋ならではの料理。食べてしまえばなくなる。枯れてしまえばなくなる。でもその食べるひととき、愛でるひとときがその人にとって心を揺さぶるものであれば、それは半永久的に記憶に残る。形に残るものが全てではない。むしろいつか消え去ってしまうものにこそ、代えることができない美しさや感動がある。それが消え去るという美学。