写メ日記
有限の世界に、無限の想像性を
2024年10月29日 20:05 の投稿
「あの人には何でも話せる」そんな間柄の人が一人でもいたら、幸せだろうか。それは友達なのか、家族なのか、恋人なのか。「あの人にはなんでも話しているから、きっと理解してくれている」話す話題に制約がないと、話題は無限にある。その人の基本的な情報から、最近の出来事まで。何でも話せると言いながら、実はほぼ話していることは表面的なことだったりする。当然われわれキャストは自分のことに関して、基本情報をすべて話しているわけではない。正確に言えば話せるわけではない。だが既成事実がその人の全てを形成しているのではない。本質的な部分はもっと違うところにある。それはことばで伝わる部分もあれば、ことばでは伝えにくい部分もある。その人がどんな顔つきで、どんな表情で、どんなふるまいをするのか。それだけでも非言語的な表現として、その人を形成する重要な一部になりうる。制約があるからこそ、既成事実にとらわれず、その人の人間像を自由にイメージできる。何を話すかではなく、どう話すか。そして相手の話を、どう受け止めるのか。そこに、本来の人間性が垣間見えると思うと、何を話すかは、二の次なのかもしれない。