写メ日記
キモチを探る
2024年12月2日 20:05 の投稿
漫画ドラえもんの中に出てくる「ほんやくこんにゃく」。ネーミングはもちろん素晴らしいのだが、食べるとあらゆる言語を話せるようになるという画期的な道具である。仮にこれが、将来日本各地で栽培されるようになったら、こんにゃくの消費量は増え、日本人のお通じが良くなり、国境を越えたコミュニケーションが容易になるだろう。でもこれはあくまで「コトバ」の話。コトバが通じてもキモチが伝わるとは限らない。相手が何を思っているのか、何を感じているのか。そして逆に自分が何を思い、何を感じているのか。言語化してあげなければ相手に正確には伝わらないし、そもそも日々うつろう気持ちを言語化するのはなかなか難しいものである。どんな時代になっても相手の気持ちは相手にしかわからない。こちら側にできることは非言語的な表現を最大限観察することだ。さすがにドラえもんも「キミノキモチ」みたいな、食べれば君の気持ちがすべてわかっちゃう、みたいな食べものは持っていないだろう(既にあったら秋山に教えてください)。相手の気持ちを丁寧に探る。言語を使いながら非言語的な領域に意識を広げる。本当に知ってしまったらショックを受けることもあるだろう。それでも僕は知りたい。感じたい。いつかドラえもんの道具を凌ぐ感受性を身につけられたら。空を自由に飛ぶ前に、自分に何ができるか。ドラえもんに相談してみよう。