写メ日記
味の伝承
2025年1月11日 20:05 の投稿
毎年、正月に帰省すると食べるお雑煮。地域によって餅の形が違ったり、味噌の種類が違ったり、具材が違ったり。たまにお雑煮の話題になって話を進めていくと、地域によっての特徴はもちろんありますが、同じ地域でも家庭によって微妙に中身が違ったりします。今年の正月も僕は実家で母のお雑煮をいただきました。そこで感じたのは、毎年母が作るお雑煮の味が進化しているということ。これは普通に考えて驚きです。だってお雑煮を作るのは一年に一回。一年に何度も作る機会があるならまだしも、一年に一回しか作らないのにどうして進化するのか?一つ言えることは、この味は限りなくばあちゃんの作ってくれたお雑煮の味に近づいている、ということです。今は亡きばあちゃんの作るお雑煮は絶品でした。そしてそのばあちゃんの作るお雑煮の味を、時代を超えて母が伝承しているように感じたのです。お雑煮は、地域性によって決まるのではなく、各家庭の料理の集大成。そしてその味はその家庭の歴史を表現する。だからこそ、年の初めに食べる、大事な料理なのかもしれません。母は偉大ですね。10年以上前に僕が母に教えた紅白なますのレシピを忠実に守り続けていることも驚きでした。親から子へそしてときに子から親へ味を伝承する