写メ日記
著者の坂口恭平さんは本の執筆だけでなく絵や音楽などいろいろな創作活動をされています。
本当にありとあらゆる分野で”ものづくり”をされていて、それらひとつひとつのクオリティがめちゃめちゃ高いから驚きです。
しかもそれらを販売しお金に替えて、家族4人で生活されています。
私はこれからも彼の文章から、作品から、様々なことを学びたいと思っています。
本書が作られたきっかけは、坂口さんの中学生の娘さんの「テスト勉強のやり方を教えてほしい」という一言でした。
塾に行かせることもなく、問題の解き方を教えるわけでもなく、テスト勉強の「段取り」を教えただけで、娘さんは5教科の合計点数が自己ベストを更新しクラスで1番になったそうです。
テスト勉強の段取りとは、スケジュール表を作るということです。
本書では、スケジュール表の具体的な作り方が説明されています。
それはとても簡単で、中学生でも小学生でも作ることができるものです。
すごく簡単で当たり前の理論のスケジュール表ですが、「たしかにこれは成績が良くなる!」と誰でも納得がいくと思います。
どのようなものなのか、気になってきますよね。
この段取りの作り方は、私たち大人にも応用が効くものです。
私は、むしろ大人と呼ばれている我々こそ、段取りを学ぶ必要があると感じました。
段取りを作ることができるようになると、自分自身が持っている能力を発揮することができます。
その能力を他者のために使うことで、やがてそれは仕事になり、お金になります。
段取りは日々の仕事にも生活にも、とても有益で必要なものです。
坂口さん自身は躁鬱病という病気を抱えながら、毎日全国の死にたい人から無償で電話相談を受ける「いのっちの電話」を10年続けられています。
日々死と向き合うという経験から導き出された「哲学」が本書にはたくさん詰まっています。
私は本書から多くのヒントと勇気を受け取ることができました。