女性向け風俗コラム

2020/6/1抗えない事…飛鳥

鼓動が止まらない…

悪夢を見た。
私が妊娠をし病院へ行った。子宮外妊娠をしていて有無をいわず中絶手術をすることに。

とっさに寝起きすぐに織絵へ見た夢のことのメッセージを送った
すぐに返信が来た
【それ怖いね、夢占いだと逃げることができないつらいことが待っているってさ。】

逃げることができないつらいこと…飛鳥君…

先日のお泊まりの朝、感情が抑えられなくなった私は彼に抱きつき泣きながら言ってしまったのだ
「飛鳥君のこと好き…」
誰に何を言われようが、これが私の気持ちなのだ…気がつかれてしまっていても、言えないでいた。

悪夢を見たその日も、私は飛鳥に会っていた。

しかし、私の知っている彼ではなかった

マッサージの最中、彼の仕草や表情がおかしい。

いつもの彼じゃない…どうして…

私が好きって言ったから

不安を隠せず、ずっと彼の顔を見ていたら

「これかけて」
「え」
タオル彼がさっと私の顔にかけた
「没頭してないから」

違う…!

私を嫌っているから
私じゃ嫌なんだ…だから隠して別の人だと…

私は声を上げて泣いた。

客としても拒絶された

泣き出した私を黙って抱き寄せた
「ごめんよ泣かせちゃって…」
そのごめんに、心はこもっていない。
とりあえず謝っているだけということはわかっている。
好きになった私がすべて悪い、そう思いながら泣いていた。

無事に予約時間を終わらせて飛鳥と別れて帰宅し、自室の床で横たわっているとメッセージが届いた。

【今日もありがとう、悲しい思いさせちゃってごめんね】

悪いなんて思ってないくせに…そんなに嫌なら予約を打診したときに嘘ついてでも断ってくれたらいいのに。

飛鳥は店のランカーであり、私は予約をする前に必ずメッセージで日時の調整をしていた。
予約を受けたくないのであれば私から日時を提案した時点ですでに予約が入っていると断ることもできるのである。

「なんでよ」
それでも私は彼に会いたい、どんなに拒絶されても。

開いていたSNSで他人の投稿を見た
【客を泣かせるセラピは当然クズなんだけど、それでも通ってる客も同じだよね。】
ちょうど私に刺さる投稿があり、それへの返信も見た
【わかる、挿れられたとか騒いでるくせに何度も会う女とかバカの極み】
【客の態度がセラピをつけあがらせてることにつながるんですよね。】

酷いのは飛鳥君だけじゃない、どんなに泣かされても会いに行く私も同じ…

トラブルやクレーム関係の投稿は今まで見ても気に留めることはなかった、しかしいざ自分が当事者になってみると…辛い物があった。

その日の晩、私はまた予約をしてしまった。
彼が退店するまであと一ヶ月、私は数回彼に会いに行ったがそのたびに幾度となく涙を流した。

小説

関連記事

この記事を書いた人

海野夏菜

女風ユーザーです!

使用している画像は自分で撮った物又はこちらからお借りしてます
https://www.photo-ac.com