女性向け風俗コラム

2020/6/12荒れ狂う心…蒼司

「嫌だよー離れたくないよー!」

仕事終わり、ラブホテルに蒼司に来てもらって泣きながら話していた
「辛いね…」
ベッドに座り落ち込む私に蒼司が優しく話しかけるが涙が止まらない

「お腹痛いし、異動だし、さっき服汚れちゃった…」
「雨降ってるもんね」

膝にかかるスカートの布にシミがついている。雨の中ラブホテルへ歩いていたらオートバイが真横を走り水しぶきがかかってしまった

「かわいいねそれ」
「うん、だから嫌なの…」
白地に小花柄のフレアスカートに泥はねシミ、洗濯すれば落ちるであろうがそこまで考えることができなくなっていた。

「しかもね、さっきいつものお酒売ってなかったの。飛鳥君もいなくなっちゃうのに」
コンビニに寄って数本酒を買っていた、蒼司がベッドサイドの酒瓶を見る
「…ずいぶん飲んでない?」
「いいじゃんもう…蒼ちゃーん」
涙を流しベッドの上で彼に抱きつく私をそっと抱きしめる。

こんなことをさせて申し訳ないと思いつつ、今の私には彼が必要なのである

「離れたくないよ…」
「そうだね」
そっと私の頭をなでる。
「もっと飲む、お酒」
ベッドサイドに手を伸ばす私を彼が遮る
「いや、もうだめ美咲ちゃん危ないから」
「ううう…もうどうでもいい」
「だめ」
制止され酒を飲むことができない私を抱き寄せた
「飛鳥君…」
蒼司が私の頭をなでる
「辛いね」
「うん…」
風俗でこんなことをするなんて、本来の使い方とは間違っているように思えたが。特に問題はない使い方ではある
「スマホとって…」
「うん」
ちょうど手の届かないところに置いてあった私のスマートフォンを取ってもらい、SNSを開いた
「会いたいよ…」
飛鳥が出勤予定を数分前に投稿していた
「今月末まで…」
「早いね」
さらに投稿を読み進めていくと、智の投稿もあった
「智君も来月でやめるの…」
「え、そうなの!?」
「ほら」
私はスマートフフォンの画面を蒼司に見せた
「本当だ…知らなかった」
「みんな辞めちゃうんだね…蒼ちゃんは辞めない?」
蒼司の顔をのぞき込む
「俺は今のところ辞める予定はないよ」
「本当に…?」
「うん」
飛鳥に会えなくなることへのさみしさを拭うことは決してできない。

どうしたら、彼への気持ちを変えられるんだろう…
無理だけど…なんか、こう…違うことをしたら…

「…そうだ!」
「え?」

あることを思いついた私、自分でもなぜこれを思いついたのかは説明ができない

しかし、それをやらねばならないと思ってしまった。
私は蒼司にそれを伝えた

「え、すご!」
「でしょ?最高だよねきっと」
「やったらいろいろ聞かせてね」
「うん!」

その後時間になりともにラブホテルを出て蒼司とは駅前で別れた。

酔いながらも無事に帰路につき
帰宅してすぐに自室に入り、荷物を置いてすぐ。飛鳥たちの在籍する女性向け風俗店に話をかけた
「お電話ありがとうございます、美咲さん」
すぐにオーナーが出た
「こんばんは、ちょっと今日は相談がありまして」
「はい」
私は手元の小さいコップに入れたワインを一気に飲み、深呼吸をして言った
「あの…!」

小説

関連記事

この記事を書いた人

海野夏菜

女風ユーザーです!

使用している画像は自分で撮った物又はこちらからお借りしてます
https://www.photo-ac.com