2019/10/2変態紳士…リン
SNSで私は女性用風俗ユーザーと交流を積極的にした。
体験レポを書いている人や漫画を描いている人もいて、そんな人たちのフォロワーがうなぎのぼりしていく様子を見ていた。
その中で私はよく紗江(さえ)という2歳年上のユーザーと交流していた。そして彼女のお気に入りのセラピスト、リンを紹介してもらったので指名した。
女性用風俗ユーザーには、いわゆる同担拒否といった自分と会っている人がかぶることを嫌う人も多い。
しかし紗江と私にその想いはなく、互いに誰と会っているということは一切隠さなかった。
ある日の仕事帰りに私は自宅の最寄駅の改札前に居た。私の住んでいる街は郊外の割には人口が多くとても栄えていて毎日数十万人が駅を利用している。
待ち合わせ時間になっても彼は現れず、店に連絡しようと思ったらメッセージが届いた。
【迷いました!どこにいますか!】
まさかの彼が道に迷う
【どこにいる?写メって送って!】
写真を送ってもらったところ、花屋の前にいたのでそこまで私が迎えに行くことにした。
大きめの紙袋とキャリーケース、そしてショルダーポーチを携えてリンは現れた。
癖毛の髪に優しい顔つきをしていた
私の地元なので私がホテルまで案内し、入室後すぐに荷物を置いてベッドに座りカウンセリングが始まった。
「今日はお泊りコースと」
「いや120分だから!」
最初から嫌な予感ばかりしていた。
「オプションは、電マ?麻縄?それともマット?」
「どれもいらないよ…」
カウンセリングをなんとか終えて支払いを済ませた
一緒にお風呂に入ることになり彼に体を洗ってもらいそのまま二人で浴槽へ
「水鉄砲できる?」
そう言われた私は手で形を作り彼をめがけて水をかけた。
「やったな!」
私にも彼が水をかけた、思わず本気を出して水合戦に参加した。
しばらくしてすっかり顔が濡れたところで浴槽から上がり、体を拭いてからアロママッサージが始まった。
少し珍しいサンダルウッドの香りに包まれ私は仕事の疲れもあり眠りそうになってしまったが、その後目を覚ます性感が待っていた。
彼の性感は一言では表現し難いがとにかく斬新で、まさに変態というところであった
拘束具をはめられ、長時間電マを当てられ私の体は疲弊した。
終わった後のピロートークは疲れ果ててしまいあまり話せなかった。
なんとかシャワーを浴びホテルをチェックアウトし、彼を改札まで送り届けて帰ろうとしたら
「今日はありがとう」
「え?」
彼が持っていた大きな紙袋から取り出した小さな花束をくれた
「またねっ!」
そう言って彼は改札に入っていった
黄色いバラとかすみ草、そして青いリボン。
さりげない優しさ、変態紳士ってことか。
とても楽しい夜を過ごした私ではあるが…
拘束具を締められた手首の跡と、電マを当てられすぎた余韻が翌日の夜寝るまで続いていた…