女性向け風俗コラム

2019/10/11ジェントルマンとは彼のこと…篤

SNSで営業をかけてくれていたセラピストの中でも特にメッセージが紳士であったのが彼である

「いつでも来てくれていいよ」「女性は男と違って複雑だからその場の気分が大事だよね」
営業メッセージとはいえあまりしつこく営業しない彼、そんな彼、篤(あつし)を指名してみた。
プロフィールは私より7歳年上であるが、パネルでは顔が完全に隠されているので実年齢なのかどうかは予想ができなかった。

予約した日は雨が降っていた、電車で待ち合わせ場所に向かっていたが遅延してしまったため遅刻し待ち合わせ場所にたどり着いたらそこに彼がいた
小麦色の肌、切れ長の目、そして整髪剤でしっかりと固められた髪、自信家の印象があった。

屋根のある場所で待ち合わせていたがホテルまでの道のりを歩かなくてはならない、彼が傘をさしたので私がその中に入ろうとする
「ないの?」
「ダメ?」
相合い傘がしたいのだ
「いいよっ」
彼に軽く身体を抱えられながら歩いた

ホテルに着くまで少し歩いただけで彼の優しい雰囲気は伝わってきた。
最寄りのホテルに入り部屋を選ぶ
「どこが良い?」
「どこでも」
すると空室の中リーズナブルな部屋を選んでくれてレシートを自然と受け取った。
エレベーターに入るときもドアを抑えて階のボタンを押してくれたドアが閉まった瞬間、彼と目があって自然とキスをしてしまった
「…始めるのが二番目に早いね」
「そうなんだ…」
たくさんの人に会ってるからこそ出てきた感想である。
部屋に入り荷物を置きカウンセリングを始めた、彼の大きく綺麗な手でボードに書かれた彼の字はかなりの達筆である。
「アロマと性感の配分はどれくらいが良い?」
「これってよく性感10割にされちゃうやつだね」
呆れながら笑う彼
「まぁー3対7だったり、4対6だったり」
などなど細かいカウンセリングを終えて支払いを済ませ、彼が風呂の準備を整えている間私はふと立ちすくんでいた

私、何やってんだろう…

彼氏と別れて気がついたら4カ月…その間私は何人の男と…

「えっ…」
いつのまにか背後から篤が密着していた

「脱がせていい?」
「嫌っ!」
反射的に拒絶してしまった
「じゃあ、見てていい?」
「うっ…」
固まってしまった、いくら相手がベテランセラピストとはいえ見られるのは恥ずかしい。

彼に見えないところで服を脱ぎ、バスルームへ、丁寧に体を洗ってもらい浴槽へ

湯の中で後ろから抱きしめられ身体が密着する。
すこし熱目のお湯の中、心も身体も火照っていく。

「あつい」
「出よっか」
彼が先に出て私に手を差し伸べてくれた。とても紳士な対応…

体を拭いてそのままバスタオルを巻いてベッドにうつ伏せに寝そべる。
足裏からはじまったアロママッサージが背中まで来た
「うー…」
「ん?」
思わず何度も声を出してしまう
「なんかいつもより眠くなる…」
「そう?」
篤のアロママッサージは他の人よりかなりリラックスすることができる。

「ふーっ」
背中に覆い被さった彼が耳に息を吹きかけた、私は思わず身震い。やはりここが弱いのであろうか。
その後の性感もとても紳士で技があった、楽しい時間はあっという間に過ぎいつのまにかピロートークへ

私はバスタオルを身体にかけ、彼は肩肘をついて寝そべる
「レズ風俗行ってみようかな」
「良いじゃん」
女性用風俗の世界を知ってレズ風俗も知った
「イメージできないけどね、どんな感じなのか知りたいかも」
「行ってきたら教えてよ、どんな感じなのか」

それならば

「じゃあ篤君も教えてよ、ゲイ風俗行ってどんな感じだったのか」

そう言った私に彼は目を見開いて言った

「ゲイ風俗嫌だよ!」


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この記事を書いた人

海野夏菜

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